腸管内には、約1000種類、100兆個もの腸内細菌がひしめき合うように生息していて、花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
その腸内フローラが、健康維持にとても大事であると分かってきました。
乳酸菌には、漬物や味噌、醤油などの「植物乳酸菌」とヨーグルトやチーズなどの「動物性乳酸菌」があります。
植物乳酸菌は動物性乳酸菌より生きる力が強く、生きて腸まで届く乳酸菌です。
腸内細菌は種類や性質は様々で、乳酸菌は大腸だけではなく、いくらか酸素のある小腸にもいますが、ビフィズス菌は酸素のほとんどない大腸に棲みついているといわれていて、それぞれ違う性質があるので、両方とも摂ったほうがよいと言えます。
腸内環境を整えることは全身の栄養状態を向上させることにつながります。
腸は必要な栄養を取り込み、不必要なものの侵入を防ぐバリア機能を持っています。
しかし、子供の腸にはそのバリア機能が未発達なため、バリアを壊しやすいと言われている、
食品添加物や人工甘味料などの摂取が多くなっていないか注意が必要です。
おやつも自然な食材を使った手づくりが理想です。
簡単で安心な手作りおやつにさつま芋を使ってみてください。
さつまいもには食物繊維だけではなくビタミンCも豊富に含まれています。
さつまいもに含まれているビタミンCはでんぷん質に守られていて加熱しても壊れにくいのが特徴です。
さつま芋を水からゆっくり茹でるだけ。
または、キッチンペーパーでくるんでからラップでくるんで電子レンジの弱でゆっくり加熱して蒸しさつま芋に。
または、蒸しさつま芋をアルミホイルでくるんでオーブントースターで焼いて焼き芋に!
時間があるときは、蒸し器でゆっくり加熱もおすすめです。
さつま芋はゆっくり加熱することで、デンプンが酵素により分解され麦芽糖に変わり、より甘みを感じることが出来ます。
季節のリンゴとさつま芋を使った蒸しケーキ
電子レンジを使って簡単に作れます。
リンゴとさつま芋の蒸しケーキ
◆【材料】〈4~5個分〉
- リンゴ・・・・・1/2個
- さつま芋・・・・80g
- A バター・・・・・15g
- A 砂糖・・・・・・大さじ1
- ホットケーキミックス・・100g
- オリーブオイル・・大さじ1
- 卵・・・・・・・・小1個
- 砂糖・・・・・・・大さじ1
- 牛乳・・・・・・・50ml
【作り方】
- さつま芋は洗って皮付きのまま1㎝角に切り水にさらす。リンゴは皮をむいて1㎝幅に切って水にさらす。
- 1のさつま芋とリンゴの水を切って耐熱皿に入れ、Aの砂糖をまぶして軽く混ぜる。
- Aのバターをちぎって上から散らし、ふんわりラップをして500ワットのレンジで3分加熱して、上下を混ぜて再び2分加熱して冷ます。
- 上に散らす分の皮付きのさつま芋を取っておく。(1カップにつき3~4個)
- ボウルに卵を割り入れて泡立て器で混ぜながら砂糖、牛乳、オリーブオイルを加えて混ぜ、ホットケーキミックスを加えて混ぜる。
- 冷ましたさつま芋とリンゴを汁ごと加えてさっくり混ぜる。
- 型に紙カップを入れ、⑤を等分に入れて、④の取っておいたさつま芋を散らす。
- 電子レンジに並べ、500ワットで3分~4分加熱する。(ふくらみ方を見て調整)出来上がりに軽くラップをかけておく。


執筆者:管理栄養士 寺口美里先生
資格
- ●管理栄養士
- ●健康運動指導士
- ●生活習慣病改善指導士
- ●西東京糖尿病療養指導士
企業から委託を受けて全国で特定保健指導や、糖尿病予防事業に携わる傍ら、地域の地区センターで料理教室も開催している。