植物性の「乳酸菌」とは?
◆材料(1人分)(620kcal)
今回は乳酸菌についてお話しします。
乳酸菌は乳製品からできると思っていませんか?
乳酸菌とは、糖を分解して乳酸をつくる働きをする菌のグループの総称で、3つのグループに大別できます。
(1)醸造乳酸菌:フェカリス菌など
(2)酪農乳酸菌:ブルガリアス菌など
(3)腸内乳酸菌:ビフィズス菌など
上記の(1)と(2)で、植物性乳酸菌(漬物、味噌など)と動物性乳酸菌(ヨーグルトやチーズ)に分けることもできます。
日本では千年以上前から植物性乳酸菌を食文化に取り入れてきました。
味噌やしょうゆなど調味料や、ぬか漬け、しば漬け、すんき漬けなど発酵をともなった漬物などがあります。
世界ではドイツのキャベツの漬物のザワークラウトや韓国のキムチも植物性乳酸菌で発酵させた食品です。
植物性乳酸菌は塩分やアルカリや酸が高い環境で育つので生命力が強く、胃酸や胆汁酸で死滅せずに生きて腸まで届くという特徴があるため、より効果が高いといえます。
ヨーグルトやチーズなど動物性の乳酸菌は、たとえ死滅してしまっても、腸内で善玉菌のエサになることで腸の活性化を促進してくれるので、便秘の解消効果はもちろん期待できるといえます。
乳酸菌をはじめとする善玉菌は、ビタミンやホルモン、酵素を生成したり、腸内の腐敗菌など悪玉菌の力を抑えたり、侵入した病原菌を撃退するなど、健康を維持するために必要不可欠な役割を担っています。
また、乳酸菌はアレルギーの改善にも役立つとされています。これからの花粉症の季節にはオリゴ糖、食物繊維とともに、乳酸菌が含まれている食品をしっかり摂るといいですね。
冷蔵庫に残っていたキムチを使って、簡単ドリアをご紹介します。
キムチとチーズは発酵食品仲間で相性バツグンな一品です。
豚肉のビタミンB1で疲労回復も期待できます。
チーズとホワイトソースを使うことで、キムチの辛さがマイルドになって、
辛みが苦手な方にもお勧めな一品です。夕食のメニューにいかがですか。
豚キムチドリア
・豚肉・・・・・・・・・・・・50g
・キムチ・・・・・・・・・・50g
・ピザチーズ・・・・・・・30g
・ご飯・・・・・・・・・・・・1膳(150g)
・ホワイトソース・・・35g
・塩コショウ・・・・・・・少々
【作り方】
1.フライパンに油を薄くひき、豚肉を炒めて軽く塩コショウをする。
2.キムチを入れてひと炒めしたら、ホワイトソースを入れて混ぜ合わせる。
3.グラタン皿にご飯を入れ、その上に②を満遍なく乗せる。
4.チーズをかけてオーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。